【5月20日 AFP】ボクシング、WBCライトヘビー級タイトルマッチが19日、カナダ・トロントのエア・カナダ・センター(Air Canada Centre)で行われ、王者アドニス・スティーブンソン(Adonis Stevenson、カナダ)は0-1(114-114、114-114、113-115)でバドゥ・ジャック(Badou Jack、スウェーデン)と引き分け、王座を防衛した。

 マジョリティードローで敗者のいなかった一戦を終え、両者はともに自身が勝ったと考えている。1人のジャッジから優勢と判断されたジャックは「確実に勝ったと思った。どのジャッジも彼の優勢とはしていない」と語った。一方、40歳のスティーブンソンは「勝ったと感じている。ボディーを痛めつけて、力を奪った。プレッシャーをかけ続けた。相手はうまく立ち回っていたが、試合を通じて自分の方がタッチしていた。自分の勝ちだ」と語った。

 スティーブンソンは戦績を29勝1分け1敗とした一方、ジャックは22勝3分け1敗となった。

 12回に3人のジャッジ全員がジャックの優勢として試合が引き分けに持ち込まれており、この結果再戦が行われる舞台が整うことになるかもしれない。

 スティーブンソンは「バドゥは良いファイターで、2度の世界王者だ。彼がやりたいというなら再戦をやろうじゃないか」とすると、ジャックもやる気をみせ、「再戦をしよう。ラスベガスでやろう。(今回は)彼の所へやってきた。今度は彼がやってくる番だ」と、スティーブンソンに2011年9月以降では初めてとなるカナダ国外での試合に臨むことを求めている。(c)AFP