【5月20日 AFP】英国のヘンリー王子(Prince Harry、33)と米女優メーガン・マークル(Meghan Markle)さん(36)が19日、ウィンザー城(Windsor Castle)で結婚式を挙げた。英国の華やかさとアフリカ系米国人文化が混じりあった独自の式に著名人ら大勢の人々が参列した。

 ウィンザー城にある聖ジョージチャペル(St George's Chapel)で新郎新婦が誓いの言葉を交わし、キスをしたことで、2つの人種の血を引くメーガンさんは晴れて英王室の一員となった。

 強い日差しにもかかわらずウィンザーの街には10万人以上が押し寄せ、世界中で大勢の人々がテレビで式を見守った。式にはエリザベス女王(Queen Elizabeth II)ら英王室のメンバーのほか、有名女性司会者のオプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)さん、テニス選手のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)さん、人気歌手のエルトン・ジョン(Elton John)さん、俳優のジョージ・クルーニー(George Clooney)さん、元サッカー選手のデビッド・ベッカム(David Beckham)さんらも参列した。

 ヘンリー王子とメーガンさんは、花嫁のルーツとそのしっかりした独立心を反映するように修正された英国国教会(Church of England)の結婚式で誓いの言葉を交わした。2人は式の間ずっと手をつないでいた。

 米国聖公会のマイケル・カリー(Michael Curry)総裁主教による奴隷と愛の力を想起させる力強い説教の後、聖歌隊が「Stand By Me(スタンド・バイ・ミー)」と「This Little Light of Mine(私の小さな光)」を歌った。

 メーガンさんが着用した白いシルクのウエディングドレスは仏ジバンシィ(Givenchy)のクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)氏がデザインしたもの。

 メーガンさんは計10人のブライズメイドとページボーイを引き連れてバージンロードを歩き始めた。途中でメーガンさんの父親と合流するはずだったが、心臓手術のために欠席となり、代わってヘンリー王子の父親のチャールズ皇太子(Prince Charles)が花嫁に付き添ってバージンロードを歩いた。

 メーガンさんの母親のドリア・ラグランド(Doria Ragland)さんは結婚式の間、感動しきりの様子だった。

 ヘンリー王子とメーガンさんはお互いに愛し合い、なぐさめ合い、たたえ合い、守り合っていくことを誓った。

 英国国教会のジャスティン・ウェルビー(Justin Welby)カンタベリー大主教(Archbishop of Canterbury)が2人が夫婦であると宣言すると、屋外の大型スクリーン前の観客たちが大歓声を上げた。

 新婚カップルはほろなし馬車でウィンザーをパレードし、沿道に押し寄せ旗を振る大勢の人々に手を振ったり笑顔を見せたりした。

 米芸能サイトTMZによると、メーガンさんの父親トーマス・マークル(Thomas Markle)さんは結婚式をテレビで見守り「娘は美しく、とても幸せそうだった」と述べ、式に出席できなかったのは残念だと語った。(c)AFP/James PHEBY with Robin MILLARD in London