【5月20日 AFP】トルコ1部リーグは19日、第34節が行われ、3チームによる緊迫の優勝争いを制したガラタサライ(Galatasaray)が通算21回目のリーグ優勝を果たした。

 優勝するには最終節のギョズテペSK(Goztepe SK)戦で引き分け以上が必要だったガラタサライは、後半21分にバフェタンビ・ゴミス(Bafetimbi Gomis)がPKから決勝点を記録。勝ち点を75に伸ばし、同日ホームで勝利したフェネルバフチェ(Fenerbahce)とイスタンブール・バシャクシェヒル(Istanbul Basaksehir)に勝ち点3差でタイトルを獲得した。

 2016年、2017年とライバルのベシクタシュ(Besiktas)の後塵を拝していたガラタサライにとっては、2015年以来となる待望のリーグ制覇。さらにトルコからはわずか1枠となる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)の出場権も獲得した。

 ゴミスは今季のリーグ戦で29得点を稼いだ。トルコ国内紙によると、これは外国人選手による得点記録としては同国歴代最多だという。それでもゴミスは「ゴール記録を破れたのはすごくうれしいけれど、個人の記録よりも優勝の方がずっと重要だ」とコメントした。

 イスタンブールの町では、赤と黄色のレプリカユニホームを着た無数のファンが表へ繰り出し、クラブのエンブレムが描かれた旗を振って優勝を喜び、有名なタクシム広場(Taksim Square)には興奮したファンがあふれた。

 ガラタサライはクロアチア出身のイゴール・トゥドール(Igor Tudor)前監督にわずか10か月で見切りをつけ、「皇帝」の異名を取るトルコサッカーの象徴で、代表も率いたファティ・テリム(Fatih Terim)監督を2017年12月に呼び戻すと、シーズン終盤にスパートをかけて戴冠を果たした。64歳のテリム監督は過去に3回ガラタサライを率いており、これがクラブで7回目のリーグ優勝となる。

 ガラタサライはテリム監督と300万ユーロ(約3億9000万円)で1年半の契約を結んでおり、さらにリーグタイトルを獲得した場合は50万ユーロ(約6500万円)のボーナスを支払うことになっている。監督は「この優勝を皆で堪能している。とてもうれしい」とコメントした。(c)AFP