【5月20日 AFP】スーパーラグビー(Super Rugby 2018)は19日、第14節が行われ、サンウルブズ(Sunwolves)はフルタイム後にヘイデン・パーカー(Hayden Parker)が見事なドロップゴールを蹴り込み、26-23でストーマーズ(Stormers、南アフリカ)に勝利した。

 2016年の参戦以来敗戦に次ぐ敗戦を喫していたサンウルブズだったが、前節のレッズ(Queensland Reds)戦での63-28での勝利に続くチーム史上初の連勝を果たした。またサンウルブズは、スーパーラグビー通算5勝目にして、初めて東京開催以外の試合で白星を手にしている。

 サンウルブズは後半34分にストーマーズのサレル・マレー(Sarel Marais)に長い距離のペナルティーキックを許して敗れるかに思われたが、パーカーが同点のペナルティーキックに続き、劇的なドロップゴールを決め、香港のファンは総立ちとなった。

 サンウルブズのジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)ヘッドコーチ(HC)は、「きょう、われわれは歴史をつくった。振るわない日々があったのは確かだが、われわれは正しい方向に進んでいたし、選手たちも喜んでいる」と語った。

 厳しい暑さの中、初の香港開催となった一戦でストーマーズは前半に3トライを挙げたが、サンウルブズもパーカーのトライとペナルティーゴールで点差を詰めて10-17で前半を折り返した。

 サンウルブズは後半17分にグラント・ハッティング(Grant Hattingh)のトライで同点に追い付くと、8分後にはパーカーのペナルティーゴールでこの試合初めてリードを奪ったが、ストーマーズは残り10分でマレーのキックから20-20と試合を振り出しに戻した。

 試合時間残り6分でストーマーズのマレーにハーフウエーライン手前からのペナルティーキックを決められ、敗戦目前まで追い込まれたサンウルブズだったが、パーカーが後半40分に同点のペナルティーキックを蹴り込むとサイレン後にはドロップゴールを決めた。ニュージーランド出身のパーカーは、21得点の活躍を見せた。

 来年開催されるラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に臨む日本代表候補を多く抱えるサンウルブズは、ストーマーズ戦での初勝利を挙げた。敗れたストーマーズは南アフリカ・カンファレンスの最下位となり、プレーオフ進出の可能性が消えた。(c)AFP