【5月20日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2018)は19日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)が4-6、6-1、6-4でマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)に勝利し、決勝進出を決めた。

 世界ランク1位のハレプは決勝で、もう1試合の準決勝でアネット・コンタベイト(Anett Kontaveit、エストニア)を6-4、6-3で下した第4シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)と対戦する。昨年大会の決勝でも両者は激突しており、その対戦ではスビトリーナが白星を収めている。

 ハレプは第1セットを落としながらも逆転勝利を収め、シャラポワから通算2度目の勝利を挙げた。サーブでミスを重ねたシャラポワは、前日の3時間にも及んだ一戦の影響が出たのか、2桁のブレークを喫した。

 2連勝を挙げたシャラポワ戦では、それまで7連敗としていたハレプは「彼女のプレーは厳しく、リターンを返すのも簡単ではありません。私は自分のプレーをすることを心がけ、過去のことは考えませんでした。やるべきことをやりました。第1セットの後に戦術を変えたことが、かなり奏功しました。スビトリーナ戦は自分のベストを尽くさなければいけません。どうなるか楽しみです」とコメントした。

 9本のダブルフォールトを重ねたシャラポワはこの日も約2時間半に及ぶ試合に臨み、今週だけで12時間以上をコートの上で過ごした。

「良く戦ったと思います。シモナとの戦いはいつも体力勝負になるんです。いろいろありましたが、体力はありました。少しも問題はありません」

 今季2度目の準決勝進出を果たしたシャラポワは、世界ランク30位以内への浮上が確実となり、27日に開幕する全仏オープンテニス(French Open 2018)でシードを獲得するとみられている。また、ハレプもキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)を抑え、世界1位の座を維持することが決まっている。

 一方でスビトリーナは、今季3勝目を挙げるとともに、昨年から続いている決勝戦での連勝を8に伸ばすことを目指す。(c)AFP