【5月20日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2018)は19日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は第11シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を7-6(7-4)、6-3で下し、大会最多通算10度目の決勝進出を決めるとともに、通算8度目の優勝に一歩近づいた。

 ナダルは、もう1試合の準決勝で第4シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を7-6(15-13)、7-5で下した、昨年王者で第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と決勝で相まみえる。

 長年のライバルであるジョコビッチとの通算51度目の対戦で、1時間以上をかけて接戦の第1セットをもぎとったナダルは、第2セットではトレードマークでもあるクレーコートでの攻撃力を爆発させた。

 ナダルは「ノバクとの対戦では、自分の望むプレー戦術をしっかりと理解し、高い集中力を持って限界ぎりぎりのプレーをしなくではならない。自分のプレーには満足している。戦術もショットもすべてうまくいった。あしたはベストなプレーができるようにする必要がある」とコメントした。

 2006年から対戦を重ねる中、ナダルはジョコビッチとの対戦戦績を25勝26敗としている。

 一方のズベレフは、前週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2018)に続くクレーコート2連勝を目指し、ナダル戦での番狂わせを目指す。

 21歳のズベレフは、マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)の直近10大会では5度目となる決勝に駒を進めた。昨季はイタリア国際とロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2017)を制覇し、今年はマイアミ・オープン(Miami Open 2018)でも決勝に進出した。

 チリッチ戦での勝利でズベレフは現在の連勝を13に伸ばし、今季の勝利数を30としている。(c)AFP/Scott Williams