【5月20日 AFP】17-18イタリア・セリエAは19日、第38節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は2-1でエラス・ベローナ(Hellas Verona)に勝利。これがユベントス最終戦となる守護神ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)は、2001年にパルマ(Parma FC)からGKとしては当時の最高額となる移籍金5200万ユーロ(当時約56億円)で加入して以来、通算656試合目の出場を果たし、涙とともに17年を過ごしたクラブに別れを告げた。

 試合前には「この日を普通に過ごしたい。求めるのは今まで通りの愛情と敬意だけで、ほかには何もいらない。子どものころから、自分は誕生日や注目の的になるのが苦手だった」と話していたブッフォンだが、主将がロッカールームから姿を現し、恋人や3人の子どもと一緒にピッチへ入ると、スタンドからは拍手とチャントが鳴り響いた。

 ブッフォンが後継者となるヴォイチェフ・シュチェスニー(Wojciech Szczesny)や新主将に指名されたジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)らチームメート全員と抱擁を交わす中、サポーターは「ナンバーワンはただ一人」と歌い、ホームゴール裏では「無謀なことに挑戦する者だけが、不可能を成し遂げられる」と書かれた横断幕や、守護神の顔が描かれた巨大なフラッグがなびいた。また、「ともに過ごした17年をありがとう、ジジ」、「不滅のヒーロー、ジジ・ブッフォン」、「彼を聖人に」といったメッセージも見られた。

 ユベントスでゴールマウスを守るのがこれで最後となるブッフォンは、その一挙手一投足にファンが歓声を上げる中、前半15分過ぎには最初のセーブを披露し、そしてその瞬間は後半途中に訪れた。チームが2-0とリードして迎えた後半18分、マッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督はメンバー変更を指示。ブッフォンはこれがリーグデビュー戦となるカルロ・ピンソーリョ(Carlo Pinsoglio)と交代することになった。

 感極まったファンがスタンディングオベーションでたたえ、その多くが目に涙をためる中、リーグ7連覇、イタリア杯(Italian Cup 2017-18)4連覇を達成したチームの主将は、ファンに手を振りながらピッチを後にした。チームメートやスタッフ全員と再び抱擁を交わしながら下がったブッフォンは、椅子にもたれ、息を吐きながらしばらく目を閉じてから、ロッカールームへ。ブッフォンが下がった後の本拠地アリアンツ・スタジアム(Allianz Stadium)には雨が落ち、雷も鳴っていた。(c)AFP/Emmeline MOORE