【5月19日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2018)は18日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と第11シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)がそれぞれ逆転勝ちを収め、元世界ランク1位同士が準決勝で激突することになった。

 ジョコビッチが錦織圭(Kei Nishikori)を2-6、6-1、6-3で退けたのに対し、ナダルはファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)を4-6、6-1、6-2で下し、クレーコートでの圧倒的な強さを発揮した。

 ナダルは1時間の末に第1セットを落としたものの、難なく態勢を立て直して第2、第3セットはフォニーニを一蹴。試合開始が昼間になったことについて、「これほど早い時間にプレーするのは慣れていないんだ。だけど、勝って準決勝に進めたことは本当にうれしい。きょう勝つことはとても重要だった」とコメントした。

 世界ランク21位のフォニーニとの直接対決で、ナダルは2013年大会の初対戦で勝利を収めたのをはじめ、これまで計14回対戦して6連勝を記録しており、通算11勝目となった。また、今大会で準々決勝を突破したのは4年ぶりのこととなった。

 一方、肘の故障を乗り越えたジョコビッチは、日本のエースである錦織に12連勝を飾った試合について、「素晴らしい試合だった。お互いに最後のショットまで互角の戦いだった。彼は最初から飛ばし、どちらのエンドでも完璧なプレーをしていた」と語った。

 ナダルと通算51回目の試合に臨むジョコビッチは、同カードで通算26勝24敗とわずかに勝ち越している。最後に対戦した昨年5月のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2018)準決勝ではナダルが勝っており、それまで7連勝を記録していたジョコビッチは、そのリベンジを目指すことになる。

 ツアーで4強入りを果たしたのは、昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)前哨戦のエイゴン国際(AEGON International 2017)が最後となっているジョコビッチは、「明日はどうなるかな。この半年はあまり実戦に臨んでいない。身体的には大丈夫だ。ただ、少し休みが必要で、それから試合で全力を尽くすつもりだ」と話した。

 現在世界ランク2位のナダルが、前週ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に奪われた王座を奪還するためには、日曜日(20日)にフォロ・イタリコ(Foro Italico)で通算8回目のタイトルを獲得しなければならない。

 この他の準々決勝では、第4シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)が第10シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)を6-3、6-3を下して大会初の4強入り。準決勝の相手は第2シードで前週のマドリード・オープンを制しているアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に決まった。(c)AFP