【5月25日 AFP】成長する再生可能エネルギー産業は昨年、世界全体で50万人の雇用を生み、これまでの同産業における雇用の合計は1000万人を超えた。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)が今月初め、発表した。

 アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビを拠点とするIRENAの最新の報告によると、2017年の再生可能エネルギー産業における雇用は、前年比5.3%増で、同年末までの同産業における雇用総数は1030万人となった。

 中国、ブラジル、米国、インド、ドイツ、日本が再生可能エネルギー産業における雇用で世界をけん引しており、雇用の7割をこれら6か国が占めているという。

 雇用は2012年からは47%増加しているが、その60%以上は中国を中心としたアジアに集中している。昨年末までの中国の再生可能エネルギー分野における雇用は、2016年から12.1%増の388万人だった。

 IRENAによれば、地球の気温上昇を2度未満に抑えるという「パリ協定(Paris Agreement)」の目標を達成するためには、全世界のエネルギー部門に占める再生可能エネルギーの割合を、2030年までに2倍にしなければならないという。(c)AFP