【5月19日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2018)は18日、第13ステージ(フェラーラからネルヴェーザ・デッラ・バッターリア、180キロメートル)が行われ、クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のエリア・ヴィヴィアーニ(Elia Viviani、イタリア)が最後のスプリント勝負を制して今大会3勝目を記録した。ミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)は、過酷な山岳ステージを前にピンクジャージ―を維持した。

 第12ステージでは苦戦を強いられたヴィヴィアーニだったが、イスラエルのテルアビブ(Tel Aviv)を目指す第2ステージとエイラート(Eilat)でゴールする第3ステージでの連勝に続き、ジロでは通算4度目のステージ優勝を飾った。

 イェーツはこの日34位に入り、大会連覇を目指すチームサンウェブ(Team Sunweb)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)を47秒差の総合2位、FDJのティボー・ピノ(Thibaut Pinot、フランス)を1分4秒差の同3位に抑えている。

 一方、ツール・ド・フランス(Tour de France)で通算4勝を誇るチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は65位でフィニッシュラインを通過。総合では12位にとどまり、総合首位のイェーツを3分20秒差で追走している。

 ポー平原東部のなだらかな道をはじめ、スプリンターにとっておあつらえ向きの平坦コースとなった今ステージで、ヴィヴィアーニはゴール直前に一気に加速し、ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のサム・ベネット(Sam Bennett、アイルランド)を振り切った。

 チーム・ロットNL・ユンボ(Team LottoNL-Jumbo)のダニー・ファンポッペル(Danny van Poppel、オランダ)が3位に入り、チームEFエデュケーションファースト・ドラパック(Team EF Education First Drapac p/b Cannondale)のサーシャ・モドロ(Sacha Modolo、イタリア)が4位に続いた。

 イェーツはレースを振り返り、「最後まで安全なレースを心掛けた。チームの頼もしい仲間が、素晴らしい仕事をしてくれたおかげでトップを維持できている。これまでで最も楽なレースだった。明日が楽しみだ」とコメントした。

 19日に行われる全長186キロメートルの第14ステージは、サン・ヴィート・アル・タリアメント(San Vito al Tagliamento)をスタートし、4つの峠を越えた後、最後にはオーストリアとイタリア北東部にまたがる欧州最難関の一つとして名高いアルプス・カルニケ(Carnic)山系のモンテ・ゾンコラン(Monte Zoncolan)の頂上を目指す10.5キロメートルの登り坂が待ち受けている。(c)AFP