【5月18日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2018)は17日、第12ステージ(オージモからイモーラ、214キロメートル)が行われ、雨で滑りやすくなったコンディションの中、ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のサム・ベネット(Sam Bennett、アイルランド)が今大会2度目のステージ優勝を果たした。

 総合首位のピンクジャージ―を守ったミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)は、「英国人にとっては望ましい天候だったと思う。アイルランド人にとってもね」とすると、「最後はかなり厳しかった。自分も含めて、何人かは甘くみていたんじゃないかな」とコメントした。

 大会連覇を目指すチームサンウェブ(Team Sunweb)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)が首位から47秒差の2位、FDJのティボー・ピノ(Thibaut Pinot、フランス)が同1分4秒差の3位につけている。

 一方、ツール・ド・フランス(Tour de France)で通算4勝を誇るチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は、総合12位という不本意な順位にとどまっており、同胞のイェーツとの差は3分以上に広まっている。

 プラーイア・ア・マーレ(Praia a Mare)でゴールを迎えた前週の第7ステージを制している27歳のベネットは、平坦で曲がりくねった214キロメートルに及ぶステージの終着点となったイモーラ・サーキット(Imola Circuit)の残り400メートル付近で一気に抜け出した。

 これに隙を突かれた形となったチーム・ロットNL・ユンボ(Team LottoNL-Jumbo)のダニー・ファンポッペル(Danny van Poppel、オランダ)が2位に入り、バーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)のニッコロ・ボニファジオ(Niccolo Bonifazio、イタリア)が3位に続いた。

 今大会で2勝目を飾ったのは、イェーツとクイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のエリア・ヴィヴィアーニ(Elia Viviani、イタリア)に続いて、ベネットが3人目。ポイント賞でリードしているヴィヴィアーニは、残り15キロメートル付近でペースや天候の変化にとらわれた形で集団から置き去りにされ、ベネットとの差が22ポイントまで縮まっている。

 18日に行われる第13ステージはスプリンター向けのほぼ平坦コースとなっており、フェラーラ(Ferrare)からネルヴェーザ・デッラ・バッターリア(Nervesa della Battaglia)までの180キロメートルを走行。翌日には、モンテ・ゾンコラン(Monte Zoncolan)の頂上でゴールを迎える厳しい山岳ステージが待ち受けている。(c)AFP/Jean MONTOIS