【5月19日 東方新報】中国・河南省(Henan)鄭州市(Zhengzhou)でまんじゅう店を営む何劉竹さんは今月初め、前月分の精算をしていた際に、4月2日にまんじゅうを2個買った客が、代金として14万7258元(約254万円)をモバイル決済の支付宝(アリペイ、Alipay)で支払っていたことに気づいた。

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 何さんの店のまんじゅうは、1個1~1.5元(約17~25円)。何さんは、客が代金を支払う際、6桁のパスワードを誤って支払い金額の入力画面に入力してしまったのではないかと推測した。

 他人の大金が手元にあって、不安で夜も眠れなかったという何さんは、誤って大金を支払った客に早く返金するため、新聞社などのメディアに連絡。報道を知ったアリペイの協力もあり、何さんは大金の支払い主と連絡が取れた。

 警察立ち会いのもと、何さんは9日、誤って大金を支払った韓さんと対面。韓さんは、「アリペイのカスタマーサービスから電話が来て気づいた。まんじゅうを買った際、子どもがぐずっていたので急いで支払いを済ませてしまった」と話した。

 また、何さんが正直に顧客に金を返したとして、親会社にあたる河南汴梁飲食管理会社から何さんに奨励金5000元(約8万6000円)が贈られた。(c)東方新報/AFPBB News