【5月18日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は17日、同国南部ソチ(Sochi)でシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領と異例の会談を行い、シリア情勢が「政治プロセス」の再開に向け好ましいものになっていると述べ、外国軍の撤退につながるとの見方を示した。

 会談後のロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)の発表によると、プーチン氏は最近のシリア軍の軍事的成功を受け、大規模な政治プロセスの再開に好ましい状況が生まれていると指摘。それにより「外国軍がシリア領内から撤退するだろう」と述べた。ただ、具体的な国名などには言及しなかった。

 ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は記者団に対し、両大統領は「詳細な議論」を行ったと述べた。両大統領は昨年12月、シリアのラタキア(Latakia)県にあるロシア空軍基地でも会談している。

 大統領府によるとアサド氏は政治プロセスについて、「一部の国々はシリアの安定を望んでいないため簡単ではない」としながらも、友好国と連携して和平プロセスの進展を継続していくと強調した。(c)AFP