【5月18日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2018)は17日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)はカナダの新鋭デニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov)を6-4、6-1で一蹴した。

 今大会で通算8度目の優勝を果たし、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)からも世界1位奪還を目指している31歳のナダルは、準々決勝でイタリアのファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini)と対戦することが決まった。今季はモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2018)とバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2018)でそれぞれ11度目の優勝を飾っているものの、イタリア国際では昨年まで3年連続で準々決勝敗退を喫している。

 この日のナダルは第1セットの第7ゲームでブレークに成功すると、その勢いのまま第2セットで勝負に決着をつけ、昨年のロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2017)でまさかの黒星をつけられた19歳のシャポバロフに圧倒的な強さをみせつけてリベンジを果たした。敗れたシャポバロフにとっては、28日に発表される最新の世界ランキングでカナダ勢男子の最高位になることがせめてもの救いになる。

 クレーコートで今季20勝目を記録したナダルは、「手堅い試合ができた。序盤はリターンでミスが出たけれど、サービスゲームでは大きくポイントを失うことはなかった」とすると、「最初は相手のサーブが冴えていたと思う。3ゲームオールからブレークに成功して、それから試合の流れが変わった。相手のサーブの勢いが少し止まって、こっちも少し肩の力が抜けた」とコメントした。

 ナダルはフォニーニとの直接対決で10勝3敗と勝ち越しており、直近の試合でも5連勝を記録している。そのフォニーニは、ピーター・ゴヨブジク(Peter Gojowczyk、ドイツ)に6-4、6-4で勝利を収めた。

 この他では、大会連覇を目指す第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が8本のマッチポイントの末に、カイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)に7-5、7-6(13-11)で競り勝った。

 昨年大会ではノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)との決勝を制している21歳のズベレフは、タイトルを獲得した今年のBMWオープン(BMW Open 2018)とマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2018)に続き、これで11連勝を記録した。

 ズベレフと準々決勝で対戦する第9シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)は、第5シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が6-2、4-5の場面で股関節を痛めて途中棄権したため、勝利している。(c)AFP/Emmeline MOORE