【5月17日 AFP】中国の製薬会社「河北常山生化薬業(Hebei Changshan Biochemical Pharmaceutical)」が国内でバイアグラのような勃起不全治療薬を販売することが許可され、16日、同社の株価が高騰した。同社は中国で勃起不全に苦しむ男性が1億4000万人以上いると主張している。

 規制当局が南部・江蘇(Jiangsu)省にある河北常山生化薬業の子会社にバイアグラの後発薬(ジェネリック)を製造することを許可したことを受け、深セン(Shenzhen)の証券取引所では同社の株価が1日の値幅制限いっぱいの10%高まで急騰。

 同社は中国で1億4000万人以上の男性が勃起不全に苦しんでいると主張しており、「その30%が治療を受けると仮定すると、受診者の数は4200万人となる」と指摘。

 また、「受診者は複数回にわたって薬を服用すると考えられることから、潜在的な市場規模は数百億元に達するものと見込まれる」「市場の範囲は広大だ」と強調した。

 最新の公式な統計によると中国の男性人口は7億800万人。同社の主張に基づくと男性のおよそ5人に1人が勃起不全であることになり、数字の信ぴょう性を疑う声も上がっている。ただ同社は地元紙に対し、統計は二つの研究結果を基にしており、誇張されたものではないと反論している。

 米製薬会社ファイザー(Pfizer)のバイアグラは2014年に中国での特許が切れており、国内企業は後発薬の開発が認められている。(c)AFP