【5月17日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に向けて急ピッチで調整するブラジル代表のFWネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が16日、「自分ほど恐怖を感じている人はいない」と語り、不安を抱えていることを認めた。

 フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するネイマールは、けがをした2月を最後に実戦から遠ざかっているが、ブラジル国民は自身がチームをW杯制覇に導くことを望んでいると理解している。

 ネイマールはブラジルのグロボテレビ(Globo TV)に対し、「不安を抱えている人がいることは分かるが、僕ほど不安な人はいない。僕の復帰に僕ほどナーバスになっている人はいない。僕ほど怖がっている人はいないんだ」とコメントした。

 世界最高額の移籍金でPSGに加入したネイマールは、2月25日に行われたオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)とのリーグ戦で負傷。3月上旬に母国で右足の骨の手術を受けてからはW杯出場に向けて準備を進めてきた。

 母国開催となった前回のW杯(2014 World Cup)の準々決勝で腰の骨を折り、1-7で大敗したドイツとの準決勝に出場していないネイマールは、「本当に難しい時間だ。W杯という夢が間近に迫っているので、これまででいちばん困難な時期なのかもしれない」と話す。

「世界王者になるチャンスが再び訪れたこと、今回またチャンスが与えられたことを神に感謝している。W杯制覇は子どもの頃から抱き続けてきた夢なんだ。それは僕のゴールだ。僕のW杯になることを願っている」

 国民はロシアでブラジルが通算6度目の優勝を果たすため、ネイマールが100パーセントの状態を取り戻すことを祈っている。

 元ブラジル代表のカカ(Kaka)氏が始めたサービス、Desimpedidosのフェイスブック(Facebook)上のインタビューでネイマールは、「ボールを使ったトレーニングを始めた。パスをしてシュートを打った。いい感じだった。怖さはもちろんあったけれど、徐々にそれも薄らいでいった」と話している。

 その中でファンの質問に答えたネイマールは、「勝てるのであれば何でも望みをかなえるよ」と答え、ブラジルがロシアで世界の頂点に立った場合、髪形をスキンヘッドにするとした。

 ブラジルは15日、6月14日に開幕するW杯の出場メンバーにネイマールら23人を選出。6月17日にロストフ(Rostov)でスイスとの初戦を控えるブラジルは、その後コスタリカ、セルビアと対戦する。(c)AFP