【5月17日 AFP】フェイスブック(Facebook)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)は、数千万人分のユーザー情報が流出した問題で、欧州議会(European Parliament)の幹部らに会って非公開で説明を行うことに同意した。欧州議会のアントニオ・タヤーニ(Antonio Tajani)議長が16日、明らかにした。

 ザッカーバーグ氏は、2016年米大統領選挙でドナルド・トランプ(Donald Trump)陣営が雇った英データ分析会社ケンブリッジ・アナリティカ(Cambridge Analytica)がフェイスブック利用者のデータを不正取得していた問題で批判を浴びている。

 タヤーニ議長によると、欧州議会幹部らは「ザッカーバーグ氏が欧州に来て欧州議会の代表と面会し、個人データの使用に関する問題について明確にするべきだという点で合意した」。面会は非公開で「できるだけ速やかに、早ければ来週にも」行いたいとしている。

 ザッカーバーグ氏は先月、米議会公聴会で10時間にわたって米議員らの厳しい追及にさらされた。欧州議会の議員らも同様に公聴会での追及を求めており、密室での説明には批判が噴出しそうだ。

 一方、フランス大統領府によるとザッカーバーグ氏は23日、他のIT企業幹部らと共にパリを訪れエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)と面会するという。

 タヤーニ議長によると、欧州連合(EU)では2700万人の市民が個人情報流出が被害に遭っている。(c)AFP/Alex PIGMAN