【5月17日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は16日、同地区のイスラエルとの境界付近で今週発生した衝突による死者62人のうち、50人がハマスに所属していたと明らかにした。

 ハマス幹部のサラ・バルダウィル(Salah Bardawil)氏が地元テレビの番組に出演し、「殉教者のうち50人がハマスで、12人が一般市民だった」と語った。死者がハマスの軍事部門と政治部門のどちらに所属していたかや死亡時に何をしていたかなど、詳細は明らかにしなかった。

 バルダウィル氏は「公式な数字」としたが、ハマスのバルフム・ファウジ(Fawzy Barhoum)報道官はAFPに50人全員がハマスのメンバーとは認めなかった。死者がハマスの構成員か支持者か、あるいは無関係な人物かにかかわらず、50人全員の葬儀費用をハマスが負担すると述べた。

 イスラエルは今回の対応について、ガザ地区からの大規模な侵入を防ぐために必要な措置だった主張。イスラエル軍の報道官はツイッター(Twitter)に「彼(バルダウィル氏)の言葉を額面通りに受け取れば、平和的な抗議ではなかったということだ」と投稿している。(c)AFP