【5月19日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2018)は18日、女子シングルス準々決勝が行われ、元世界ランク1位のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が6-7(6-8)、6-4、7-5で大会第5シードのエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)との長時間に及ぶ大激戦を制して準決勝に駒を進め、全仏オープンテニス(French Open 2018)に向けてライバルをけん制した。

 四大大会(グランドスラム)通算5勝を誇るシャラポワは、4日連続となったこの日の試合で、昨年の全仏女王であるオスタペンコと3時間10分に及ぶ手に汗握る熱戦を展開。現在の世界ランキングが40位まで後退しているシャラポワにとって、ドーピング違反による15か月の出場停止処分から昨年復帰して以降では、これが間違いなく最高の勝利となった。

 これまでイタリア国際を通算3度制しているシャラポワは、「長時間の試合をこういう形で締めくくれて良かった」とすると、「第1セットは最高の形ではなかったけれど、そのまま突き進みました。そのことについては喜んでいます」とコメントした。

「高い実力を持つ相手に一進一退の攻防を繰り広げ、勝利で戦い抜けることは最高です。キャリアの新たなページに感謝しています。このスポーツとテニス人生には、まだたくさんの情熱を持っています。キャリアの終わりに近づいていることは自覚していますから、本当にありがたいことです」

 シャラポワの次戦の相手は第1シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)に決定。そのハレプは第7シードのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)を6-2、6-3で下し、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)にトップシードとして臨むことが確定した。

 この他では、大会連覇を目指す第4シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)が立ち上がりこそ悪かったものの、元世界1位で第11シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)に6-4、6-4で勝利。準決勝では、第2シードのキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)に6-3、6-1で番狂わせを演じたアネット・コンタベイト(Anett Kontaveit、エストニア)と対戦することになった。(c)AFP