【5月17日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2018)は16日、決勝トーナメント1回戦の第2戦が行われ、鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)はフッキ(Hulk)に2点を決められて上海上港(Shanghai SIPG)に1-2で敗れたが、2試合合計スコア4-3で準々決勝に進んだ。

 2016年に移籍金5580万ユーロ(当時約63億円)で加入したフッキがけがで欠場した第1戦を1-3で落としていた上海は、中国スーパーリーグ(1部)王者の広州恒大(Guangzhou Evergrande)に続いて決勝トーナメント1回戦で大会から姿を消した。

 前半7分にフッキが先制点を挙げた上海は、土居聖真(Shoma Doi)のゴールで追いつかれたものの、後半36分に再びフッキがPKを決めて再び勝ち越したが、残り時間で得点を挙げることができず8強入りを逃した。

 フッキは「アジアのタイトルを取るという夢を持っていたがもうそれは終わってしまった。本当に残念だ」とコメントしている。

 なお、後半両チームのベンチの選手がタッチライン際で小競り合いとなる場面があったが、上海のビトール・ペレイラ(Vitor Pereira)監督は「サッカーの試合は皆が黙っているオペラとは違う。サッカーは感情的なものだ。われわれは勝ちたかった」と騒動の火消しを図った。

 一方、鹿島の大岩剛(Go Oiwa)監督は、フッキをはじめとした上海の選手が3点目を目指して攻勢をかけたものの心配はなかったと話している。

「選手の目、顔を見てメンタルの強さが分かった。最後の10分間を守り抜くことができると分かっていた。選手が自分たちの仕事をしてくれるという強い自信があった」

 同日の試合で水原三星ブルーウイングス(Suwon Samsung Bluewings)は蔚山現代(Ulsan Hyundai)に3-0で勝利し、2試合合計スコアを3-1として準々決勝に進んでいる。

 準々決勝は8月と9月に行われる。(c)AFP/Peter STEBBINGS