【5月17日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)は16日、決勝が行われ、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)が2得点を記録したアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は、オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)に3-0で勝利し、ここ9シーズンで3度目の優勝を果たした。

 今季終了後のFCバルセロナ(FC Barcelona)移籍がうわさされているグリーズマンは、アトレティコで獲得した自身初の主要タイトルを置き土産にマドリードを離れるシナリオが整った。

 試合が行われたフランス・リヨンから70キロ離れたマコン(Macon)出身のグリーズマンは、前半と後半に1点ずつを記録し、主将のディミトリ・パイェ(Dimitri Payet)が前半途中に負傷して涙でピッチを後にしたマルセイユに致命傷を与えた。

 グリーズマンが今季公式戦の得点数を29に伸ばしたアトレティコは、終了間際にガビ(Gabi)が3点目を決めて勝利を決定的なものとした。

 キャリアのすべてを過ごすスペインで獲得した唯一のタイトルがスーパーカップ(Spanish Super Cup)のみだったグリーズマンは、beINスポーツ(beIN Sports)に対し「14歳で故郷を離れた自分へのご褒美だ。これまでの努力と苦労が報われた」とコメントしている。

「喜びも悲しみもあるが、とても満足しているし、こういった瞬間をまた味わうことができるよう願っている」

 大会の名称が欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)に変更された25年前の決勝でACミラン(AC Milan)に勝利しているマルセイユは、母国でクラブ史上二つ目となる欧州でのタイトル獲得を目指していた。

 しかし発炎筒をたき、爆竹を鳴らして応援したマルセイユサポーターは、意気消沈して家路に着く結果となった。終盤にはピッチに発煙筒や爆竹が投げ込まれたものの試合は続行され、マルセイユはディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督率いるアトレティコの前になすすべがなかった。

 マルセイユのルディ・ガルシア(Rudi Garcia)監督は「われわれは前半にチャンスを逃した。最初の決定機はこちらにあったが、二つ目のチャンスは自分たちのミスから生まれてビハインドに立たされてしまった」と悔しさをにじませた。

「スコアは厳しいものとなったが、より素晴らしいチームが勝ったということだ」 (c)AFP/Andy SCOTT