【5月16日 CNS】中国の通信会社、中国電信(チャイナテレコム、China Telecom)と香港の通信会社、環球全域電訊(HGC Global Communications)はこのほど、香港(Hong Kong)と広東省(Guangdong)珠海(Zhuhai)、マカオ(Macau)の各都市を結ぶ「港珠澳大橋(Hong Kong-Zhuhai-Macau Bridge)」を通じたデータ通信システムの共同建設に向け、備忘録に署名した。実現すれば広東・香港・マカオ間の通信利便性が大きく向上する。

 港珠澳大橋に沿って建設される香港・珠海・マカオ通信システムは、現行の香港・マカオ間の通信と互換性を持つ。また、従来の両都市間の通信は広州市(Guangzhou)を経由していたが、その必要がなくなり、ディレイタイムが20%減少する。

 港珠澳大橋のデータ通信システムは毎秒100ギガビット(bps)の波長分割多重通信技術を採用、容量は毎秒8テラビットとなる。

 中国電信は1988年から、香港、マカオ地区の通信会社と通信接続で提携しており、通信容量は毎秒17テラビットに上る。大陸から香港、マカオへの通信量の約60%を占めている。(c)CNS/JCM/AFPBB News