【5月16日 AFP】元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーのフェリペ・マッサ(Felipe Massa)が15日、来季から電気自動車(EV)で競う「フォーミュラE(Formula E)」に参戦するため、ヴェンチュリー(Venturi Formula E Team)と3年契約を結んだと発表した。

 37歳のマッサは自身のツイッター(Twitter)で「きょう、キャリアの新しいステージをスタートさせる。ヴェンチュリーGPチームと来季のレース契約を結んだところだ」と発表。ヴェンチュリーはモナコの不動産王ギルド・パストール(Gildo Pastor)氏が所有する自動車メーカーで、チームも「フェリペ・マッサと3年契約を結んだ」と述べている。

 フェラーリ(Ferrari)やウィリアムズ(Williams)でF1でのキャリアを過ごしたマッサは、バルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)のメルセデスAMG(Mercedes AMG)移籍に伴い、ウィリアムズとの契約を1年延長する以前、フォーミュラEのジャガー(Jaguar Racing)に加入寸前のところまでいった時期もあった。

 6月からテスト走行を始めるというマッサは「この革新的で前向きな分野に僕が関心を持っていることは、何年も前から明らかにしてきた通りだ。レースミーティングのやり方や、市中心部にあるコース、ファンとの交流などが特に気に入っている。それにギルドは、高性能な電気自動車に関しては常に他の一歩先を行っている人間だ」と続けた。

 マッサはF1に15年参戦し、2008年には年間順位で2位に入った。今季のフォーミュラEは米ニューヨークや香港、仏パリなどで開催されている。(c)AFP