【5月15日 AFP】中国外務省は15日、前日に首都北京を訪れた北朝鮮の代表団の来訪目的が、経済の改革開放について中国の経験を学ぶことにあったと明らかにした。

 朝鮮労働党の朴泰成(パク・テソン、Pak Thae Song)副委員長をはじめとする一行は14日、中国共産党の招きにより北京を訪問していた。

 中国外務省の陸慷(Lu Kang)報道官は定例の記者会見で、「今回の訪問は、習近平(Xi Jinping)総書記と金正恩委員長による重要な合意の具体的な実例だ」と述べ、報道されていた北朝鮮代表団の訪中について認めた。

 陸氏は代表団の訪問目的について、「中国国内の経済発展と改革開放のプロセスがもたらした成果を知り、統治をめぐる諸問題について両党間で経験の共有を促進する」ためだと説明した。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は、来月12日にシンガポールで開催されるドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領との歴史的な首脳会談に向けて準備を進める中、中朝両国の間でもこの数週間、接触を増やしている。(c)AFP