【5月15日 AFP】2008年北京五輪と2012年ロンドン五輪のマウンテンバイク男子で2大会連続の金メダルを獲得したフランスのジュリアン・アプサロン(Julien Absalon)が14日、花粉症を理由に現役引退を表明した。

 マウンテンバイクの世界選手権で通算5度の優勝経験を誇り、今シーズン初めには自身のチームも設立したアプサロンだが、決断を下すにあたって花粉症が大きな理由になったとしており、「ここ3年間、主にシーズン序盤で南フランスの花粉に苦しんできた。医師からは今後も悪化するだけと言われた」と仏スポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)のウェブサイトで述べた。

 また、北欧の花粉にもアレルギーがあるというアプサロンは、「呼吸困難」になったり、「気管の中で血の味」を感じたりすることもあったと説明している。

 自転車選手を含む多くのアスリートが使っている治療使用特例(TUE)が認められれば、症状を緩和できることも考えられたが、アプサロン本人は「薬を取りすぎたくない」と話しており、「今の目標は自分のチームに100パーセント集中し、フルタイムで身をささげることだ」と付け加えている。(c)AFP