【5月15日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は14日、トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)氏の次期監督就任を発表した。44歳のトゥヘル氏は、今季終了後にチームを去るウナイ・エメリ(Unai Emery)監督の後任として2年契約を結んだ。

 クラブを通じて発表した声明の中でトゥヘル氏は「大きな喜びと誇り、そして野心にかきたてられながらこのビッグクラブに加わることになる。世界最高とされる偉大なる選手たちと一緒に仕事をするのが待ちきれない。パリ・サンジェルマンは巨大な可能性を秘めており、サッカー界で最もわくわくする仕事になるだろう」とコメントした。

 トゥヘル氏は昨季、ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)を欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)でベスト8、ドイツカップ(German Cup 2016-17)制覇に導いたものの、その後クラブとの契約を解除してフリーの身となっていた。

 今季限りで退任するアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督の後任としてイングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)の指揮官就任のうわさも伝えられていたトゥヘル氏だったが、欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でレアル・マドリード(Real Madrid)に敗退に追いやられた直後からエメリ監督の後任候補として自身の名前が浮上していたPSGを新天地に選んだ。

 カタール・スポーツ・インベストメンツ(Qatar Sports InvestmentsQSI)が2011年にPSGを買い取って以来、トゥヘル氏はアントワーヌ・コンブアレ(Antoine Kombouare)氏、カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)氏、ローラン・ブラン(Laurent Blanc)氏、エメリ監督に続き5人目の指揮官となる。

 エメリ監督は今季のリーグ戦、フランスリーグ杯(French League Cup)、フランス杯(French Cup 2017-18)でタイトルを獲得したにもかかわらず、PSGを率いて出場した2度の欧州チャンピオンズリーグでいずれも成功を収められず、契約を延長されなかった。(c)AFP