【5月15日 AFP】イタリアサッカー連盟(FIGC)は14日、イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)やイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)で指揮を執った経歴を持つロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)氏が、同国代表監督に就任したことを正式に発表した。

 W杯通算4度の優勝を誇るイタリアは、昨年11月に行われたスウェーデンとのW杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選プレーオフに敗れて60年ぶりに本大会出場を逃し、ジャンピエロ・ヴェントゥーラ(Giampiero Ventura)前監督が解任されて以来、指揮官の座が空位となっていた。

 FIGCはイタリア代表を再建できる一流の指導者を探していたが、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の元監督カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)氏や、現在イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)で指揮を執るアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督に断られたと伝えられている。

 現在53歳のマンチーニ監督は、早い段階からイタリア代表監督の座に関心を示し、ロシア・プレミアリーグのFCゼニト(FC Zenit)との契約を解消するための準備を進めていた。今月1日にはFIGCと基本合意に達し、13日に3年契約でサインしており、15日に就任会見を行う。

 欧州選手権(UEFA Euro 2020)出場に向けてチームを立て直すことになったマンチーニ監督の初陣は、5月28日にスイスで行われるサウジアラビアとの親善試合になるとみられている。(c)AFP