【5月15日 AFP】フランスの農業省と保健省は14日、チーズ会社シャベール(Chabert)の工場で生産された生乳チーズのルブロションを食べた6人の幼児が大腸菌に感染し入院したことを受け、同工場で生産されたルブロションの回収を命じた。

 フランス東部クルゼイユ(Cruseilles)にある工場で生産されたルブロションを食べた1歳半〜3歳の幼児が感染した。現在も1人が入院している。

 農業省と保健省は、この工場で作られさまざまなブランド名で売られているルブロションを「予防措置として」回収すると述べた。感染すれば死に至る恐れのある「腸管出血性大腸菌O26の正確な感染源を特定するため、生乳供給会社と共に同社での調査を続けている」と説明した。親に対しても生乳チーズ全般を子どもに食べさせないよう強く求めた。

 入院した子どもたちは腎臓に合併症が出た。7人が感染したが、1人は追加治療を受ける必要はなかった。

 回収は当初、今月11日に発表されたが、この時はシャベールの生産したチーズのうち大手スーパー「ルクレール(Leclerc)」が自社ブランドとして販売しているもののみが対象となっていた。

 フランスではカマンベール生産会社での検査で大腸菌が検出されカマンベールの回収があったばかり。ただカマンベールでの症例の報告はない。(c)AFP