【5月14日 AFP】イラクで行われた連邦議会選挙は13日、開票作業が進み、反主流派の2勢力が優勢となっている。続投を狙うハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相率いる政党連合は伸び悩み、番狂わせの様相を呈している。

 投票は12日に行われた。AFPが入手した公式の一部開票結果によると、イスラム教シーア派(Shiite)指導者のムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師と共産主義者が組んだ「改革への行進」が首位。擁立した候補は18選挙区のうち6選挙区で首位、4選挙区で2位となっている。

 次がイランの支援を受けてイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」と戦った元民兵らがつくった「征服連合(Conquest Alliance)で、4選挙区で首位、8選挙区で2位となっている。

 一方、アバディ首相の「勝利連合(Victory Alliance)」が首位に立っているのはわずか1選挙区にとどまっている。

 今回の選挙は昨年12月のISに対する勝利宣言後初の総選挙。予想外の結果が確定すれば新首相選びに入ることになる。

 投票率は44.5%と、米主導でサダム・フセイン(Saddam Hussein)政権が打倒された2003年以降で最低だった。(c)AFP