【5月14日 AFP】(更新)米事務機器大手ゼロックス(Xerox)は13日、富士フイルムホールディングス(Fujifilm)との経営統合の提案を破棄すると発表した。買収に反対してきたアクティビスト(物言う株主)のカール・アイカーン(Carl Icahn)らと和解する。

 ウェブサイトに声明を掲載した。ジェフ・ジェイコブソン(Jeff Jacobson)最高経営責任者(CEO)が辞任し、後任にジョン・ビセンティン(John Visentin)氏を起用することも明らかにした。

 取締役5人も入れ替わり、新取締役会の議長にはアイカーン氏の投資会社アイカーン・エンタープライジズ(Icahn Enterprises)のキース・コッツァ(Keith Cozza)CEOが就く。「株主価値の最大化に向けてあらゆる戦略的選択肢を協議する」ため、取締役会を直ちに招集する。

 アイカーン氏と、同じく大株主のダーウィン・ディーソン(Darwin Deason)氏は経営統合に強硬に反対してきた。

 アイカーン氏は「富士フイルムに経営権を譲る無謀な計画にゼロックスがやっと終止符を打ち、非常にうれしく思っている」とコメントした。(c)AFP