【5月14日 AFP】フランスのパリ中心部で12日に発生したナイフ襲撃事件について、犯行声明を出したイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が翌13日、襲撃犯がISへの忠誠を誓っているとする動画を公開した。

 IS傘下のプロパガンダ機関アマック(Amaq)がメッセージアプリ「テレグラム(Telegram)」を使って投稿した動画には、フードをかぶって顔の下部を黒い布で覆い、目元だけを出した若い男が映っている。

 フランス語を話すこの男は、ISの最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者への忠誠を誓っている。

 今回の事件では1人が死亡、4人が負傷した。襲撃犯は後に警察によってその場で射殺された。

 男の身元は、カムザト・アジモフ(Khamzat Azimov)容疑者(20)と特定されている。ロシア南部チェチェン(Chechnya)共和国生まれでフランス国籍を持ち、イスラム過激派の疑いで2種類の要注意人物リストに載っていた。(c)AFP