【5月14日 AFP】18F1第5戦スペインGP(Spanish Grand Prix 2018)は13日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)がワンツーフィニッシュを果たし、レースを制したルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は総合優勝争いでリードを17ポイントに広げた。

 年間王者通算4回の実績を誇るハミルトンは、レース中盤のピットストップでトップの座を一時明け渡す場面があったものの、最初から最後までレースを支配し、今季2勝目を挙げた。ハミルトンは通算勝利数を64に伸ばし、これを上回る成績はミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の91勝だけとなっている。

 同じくメルセデスのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が2位に入り、3位にはレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が入った。一方、シーズン開幕2戦目終了時に総合優勝争いでハミルトンに17ポイント差をつけていたフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は4位に終わった。

 今回のレースではまた、ハース(Haas F1 Team)のロマン・グロージャン(Romain Grosjean)がスタート直後のターン3でスピンを喫し、巻き込まれたルノー(Renault)のニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)とトロ・ロッソ(Toro Rosso)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)がリタイアを余儀なくされた。

 グロージャンはスピンした場面を振り返り、「リアを失ったあと、ポジションを戻そうと試みたけれど、それがうまくいかなかった」と話すと、「ブレーキを踏んでいたとしても、同じようにスピンしていただろう。スピンに対する普通の対応をしたけれど、クルマが進んでしまった場面では難しかった」と主張した。

 一方、スピンに巻き込まれたヒュルケンベルグは「スピンしたロマンがコースに戻って来たところで激突した。僕はどこにも行けなかったし、彼を避けることができず、お手上げだった。彼はスピンするのが好きみたいだけど、みんながいる1周目にそれをするのは適切なタイミングではないよね」とコメントした。(c)AFP