【5月13日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2018)は12日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は、世界ランク1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を撃破した勢いそのまま、第6シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)を6-4、6-2で一蹴し、決勝進出を決めた。

 11日の準々決勝でナダルのクレーコートでの21連勝と50セット連取に終止符を打ったティエムは、約1時間半でアンダーソンに快勝している。

 昨年大会は決勝でナダルに敗れ、マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)での初優勝を目指すティエムは、13日の決勝で第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と相まみえる。ズベレフは同日行われたもう1試合の準決勝で、デニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)を6-4、6-1で退けている。

 ティエムは9分に及んだこの試合最初のゲームでブレークを奪い第1セットを先取すると、第2セットでも第1ゲーム、そして第5ゲームでアンダーソンをブレークし、クレーコート大会では5大会連続、通算では自身15回目となる決勝に駒を進めた。

 24歳のティエムは「日曜日(13日)はやれるだけのことはやってみるつもりだ。マスターズ1000のタイトルは自分にとって大きな意味を持つことになるだろう。勝ち取るのが本当に難しいからね。正直なところ、今週を迎えるまではそこには遠く及ばないとも思っていた。でも、また決勝まで勝ち上がってこれたのには自分でも驚いている」とコメントしている。

 21歳のズベレフは、19歳と大会史上最年少で4強入りを果たしたシャポバロフを1時間弱で下した。

 昨年のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2017)とロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2017)に続くマスターズ1000での3勝目を狙うズベレフは、この試合を前にブレークポイントにわずか1度しか直面しておらず、シャポバロフを問題にしなかった。

 一方で敗れたシャポバロフは、今大会を前に主要大会のクレーコートでは勝利を記録したことがなかったものの、来週発表の最新世界ランキングで自身初のトップ30入りを果たすことになった。(c)AFP