【5月12日 AFP】最新鋭戦闘機スホイ35(Su-35)複数を含む中国軍機が11日、台湾周辺を飛行した。中国政府は台湾の「独立勢力」を念頭に置いた軍事演習を繰り返している。

 台湾国防部(国防省)によると、中国が11日午前に実施した演習で、複数のH-6K爆撃機と偵察機、輸送機が、台湾南のバシー海峡(Bashi Channel)と日本の沖縄本島近くの宮古海峡の上空を飛行した。

 同部によれば、中国のスホイ35が海峡のバシー海峡上空を飛行したのは初めて。また、J-11戦闘機、早期警戒機もスホイ35と共に飛行した。

 同部は声明で国民に対し、中国の海・空軍の演習を完全に監視できたと説明。「国防安全保障を確保するため効果的な即応措置を取る」ことができたとした。

 中国国防省は11日の声明で、複数のスホイ35が初めてバシー海峡上空を飛行したことを確認し、「空軍の戦闘能力のさらなる強化を際立たせる新たな飛躍だ」と自賛した。

 中国空軍は先月、一連の演習は「国家主権と領土一体性を守る能力の強化」を目的にしていると表明した。また、国防省の呉謙(Wu Qian)報道官は月例記者会見で、これらは「台湾の独立勢力・活動に対するものだ」と語っていた。(c)AFP