【5月11日 CNS】中国・雲南省(Yunnan)シーサンパンナ・タイ族自治州(Xishuangbanna)の森林公安局は6日、野生動物の密輸事件を摘発したと発表した。中国人の男が国境を挟んだラオスで購入した生きたオオアタマガメ21匹を靴下の中に隠して中国に持ち込んだところを、国境の磨ハン新民辺防検疫所で押収された。

 オオアタマガメは主に中国南部に生息するが、極めて野生種の目撃例が少ない。海外ではベトナム、ラオス、カンボジア、タイなどに分布。絶滅危惧種に分類されている。

 調べによると、呂(仮名)容疑者は4月末、楊(仮名)容疑者と共謀し、オオアタマガメを売りさばいた疑い。呂容疑者が資金面と販売を担当し、楊容疑者は現地でのカメの調達や運搬などを担っていた。ラオスで地元住民からオオアタマガメを購入後、転売して利益を得ていた。(c)CNS/JCM/AFPBB News