【5月10日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督は9日、同国代表のGKマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)が今季はリーグ戦に出場しないと明言し、W杯ロシア大会(2018 World Cup)を欠場する可能性が高まった。

 8日に行われたイベントでノイアーは、自身のW杯出場について「実戦を積まずにそういった大会に出るのは想像しにくい」と否定的なコメントを残している。

 32歳のノイアーは、昨年9月に足を骨折して以来戦列を離れており、ドイツ代表の初戦メキシコ戦が行われる6月17日まで時間は残されていない。

 ハインケス監督は、ノイアーが12日に行われるVfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)とのリーグ最終戦に出場する可能性を否定した。また、19日に控えるフランクフルト(Eintracht Frankfurt)とのドイツカップ(German Cup 2017-18)決勝でも控えGKスベン・ウルライヒ(Sven Ulreich)がゴールマウスを守るものとみられている。

 ハインケス監督はクラブのウェブサイトで、「マヌエルは土曜日(12日)のシュツットガルトとのホーム最終戦にメンバー入りしないだろう。カップ戦決勝の判断はまだオープンだ」と話している。

 ドイツカップに出場しなかった場合、ノイアーが出場可能な試合は、6月2日のオーストリア戦と同8日のサウジアラビア戦というドイツ代表の親善試合2試合のみとなる。

「まだ数試合ある」と話したノイアーだが、復帰時期については明言を避けている。「予測は立たないが、自分とクラブ、そしてドイツ代表にとって正しい判断をしなければならない」

 ドイツを率いるヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、15日に発表するW杯出場候補メンバーにノイアーを含めるものとみられている。本大会の出場メンバーは最終的に23人に絞り込まれる。

 ノイアーはバイエルンのトレーニングに復帰して間もないが、「日々改善させていきたい。そして可能な限り早く万全にしたい。これまでのステップはとてもポジティブだ」と話す。

「これを継続していく。それで十分かどうかの判断はその後だ」 (c)AFP