【5月10日 AFP】17-18スペイン1部リーグは9日、第34節の試合が行われ、ウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)が2得点を挙げたFCバルセロナ(FC Barcelona)はビジャレアル(Villarreal CF)を5-1で下し、クラブ史上初の無敗優勝に一歩前進した。

 本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)でバルセロナは、試合開始16分間でフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)とパウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho’)が得点し、ハーフタイム直前にはアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)の見事なパスからリオネル・メッシ(Lionel Messi)が3点目を挙げた。

 前半コウチーニョのゴールをアシストしたデンベレは、個人技でゴールを挙げるなど2得点をマークし、後半の舞台を独り占めにした。

 パブロ・フォルナルス(Pablo Fornals)のシュートがニコラ・サンソーネ(Nicola Sansone)に当たってゴールに吸い込まれ、ビジャレアルに1点を許したバルセロナだったが、危なげなく白星を積み重ねた。

 この結果、バルセロナは2位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との勝ち点差を15としている。

 メンバーを落としたレアル・マドリード(Real Madrid)は、セビージャFC(Sevilla FC)に2-3で敗れ、リーグ戦では2月以来の黒星を喫した。

 これによりセビージャは、6位ビジャレアルとの勝ち点差を3とし、来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)出場に望みをつないだ。

 26日に控えるリバプール(Liverpool FC)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝に勢いをつけたいと話していたレアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督だったが、この日はマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)、ルカ・モドリッチ(Luka Modric)、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)をメンバー外とした。

 ウィサム・ベン・イェデル(Wissam Ben Yedder)、ミゲル・ラユン(Miguel Layun)、セルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)のオウンゴールで3点を奪われたレアルは、終盤にボルハ・マジョラル(Borja Mayoral)の得点とラモスのPKで追い上げたものの届かなかった。

 前節のレアルとの「エル・クラシコ(El Clasico)」では、後半10人になりながらも引き分けでしのいだバルセロナは、敵地でのレバンテ(Levante)戦、ホームでのレアル・ソシエダ(Real Sociedad)戦に引き分け以上で無敗優勝が決まる。

 38試合制になって以降、スペイン1部で無敗優勝は実現していない。リーグ無敗制覇は、10チームしかなかった1932年のレアルを最後に達成されていない。(c)AFP/Thomas ALLNUTT