【5月9日 AFP】米配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズ(Uber Technologies)は8日、都市部での交通渋滞の緩和を目指した「空飛ぶタクシー」の最新仕様を公開した。完全電動で垂直離着陸が可能。2020年に飛行試験を始める計画だ。

 ロサンゼルスで開催した第2回「ウーバー・エレベイト・サミット(Uber Elevate Summit)」で、模型がお披露目された。ヘリコプターとドローンの中間のような乗り物となっている。

 ウーバーの航空製品の責任者、ニキル・ゴエル(Nikhil Goel)氏は「当社の目標は世界の移動を根本から向上させることだ」と強調した。

 ゴエル氏によると、機体は1回の充電で約100キロ飛行可能で、最高速度は時速300キロを超えるという。

 ゴエル氏は「当社はたくさんの飛行を行っているので、米連邦航空局(FAA)や一般の方々にこうした飛行機の安全性を証明できる」と自信を示した。

 ウーバーはライドシェアサービスによって、世界の輸送業界で影響力を持つ企業に成長。その一方で、自動運転車などほかの交通サービスにも乗り出している。

 ウーバーはロサンゼルスまでの初めてのデモ飛行を2020年に実施し、2023年には「空飛ぶタクシー」を事業化する計画。ライドシェアと同様にオンデマンド型のサービスとなる見込みだという。(c)AFP