【5月9日 AFP】イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は8日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が核合意からの離脱を同日発表したことを受けて、ウラン濃縮を「無制限」に再開する可能性を示唆した。

 ロウハニ大統領は国営テレビで演説し、「必要なら工業用ウラン濃縮を無制限に再開できるよう、イラン原子力庁(AEOI)に今後の活動に必要な措置を講じるよう指示した」と明かした上で、「この決定を実行に移すまで、数週間待つ」という方針を示した。

 ロウハニ師は、核合意離脱というトランプ氏の決断について、イランに対する「心理戦争」に当たる行為と断じ、2015年の核合意の当事国である欧州諸国およびロシア、中国との協議を希望すると述べた。(c)AFP