【5月8日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、デトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)のスタン・バンガンディ(Stan Van Gundy)氏が7日、今シーズンもチームが低迷から脱却できなかったとして、ヘッドコーチ(HC)から解任された。

 バンガンディ氏が率いた4シーズンで通算152勝176敗を記録したピストンズは、2015-16シーズンに7季ぶりのプレーオフ進出を果たしたが、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)に1回戦でスイープ負けを喫しており、ポストシーズンで白星を飾ったのは、2007-08シーズンのイースタンカンファレンスファイナルが最後となっている。

 ピストンズのオーナーを務めるトム・ゴアズ(Tom Gores)氏は、「わがバスケットボールチームを次のレベルに押し上げるために、この変革は必要なものであると判断した。これはとても難しい決断であり、簡単に決まったものではなかった」と述べた。

 またゴアズ氏は、バンガンディ氏について「ピストンズの文化を再建し、チームに勝利への執念と仕事への倫理観を植え付け、2年前にはわれわれをプレーオフに導いた。彼は就任初日から全力を注ぎ、この球団と地域に前向きな影響を与えた」とすると、「しかし、ここ2シーズンはチームが進化せず、再び士気を取り戻すためには変革が必要だと判断した」と付け加えている。

 ピストンズは今季の通算成績を39勝43敗で終え、昨季より勝ち星を二つ増やしたものの、イースタンカンファレンスでは8位のワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)に4ゲーム差をつけられ、プレーオフ進出を逃した。(c)AFP