【5月8日 AFP】先月行われた米大リーグ(MLB)の試合中に動脈りゅうが破裂して脳内出血を起こしたシカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)のダニー・ファーカー(Danny Farquhar)が7日、無事に退院したことが判明した。今季の戦列復帰は不可能でありながらも、31歳の右腕は将来的にマウンドに戻り、キャリアを再開できる見通しとなっている。

 ホワイトソックスは公式ウェブサイトの情報を更新し、ファーカーが同日午前にラッシュ大学医療センター(RUSH University Medical Center)を退院し、現在は家族と共に自宅で静養していることを明らかにした。

 担当医のドミトリアス・ロペス(Demetrius Lopes)氏によると、ファーカーは「将来的に」再び投げられるようになるものの、2018年シーズンの登板については医学的に許可を出せる状態ではなく、脳内出血から全快するためには時間がかかるとしている。

 チームメートの救援投手ネイト・ジョーンズ(Nate Jones)は、5日に病院を訪れた際、ファーカーが復帰してすぐにでも投げたいと話していた一方で、妻のレクシー(Lexi)さんは、夫にゆっくり休むことを促していたと明かした。

 ジョーンズは球団のウェブサイトで、「レクシーは『まずは人間として機能することが先決。ベースボールのことを考えるのはそれから』と話していた。彼らは互いにつつき合うような感じで、すごく良い雰囲気だった。チームは誰も先のことが分からなかった。きょうの彼は奇跡だ。人間として動き、機能している。僕たちの知るダニーだ」と語った。

 また、先月20日にファーカーがチームのダッグアウトで倒れて以降、家族はたくさんのカードやメッセージ、そして激励を受け取ったとして感謝の意を表している。(c)AFP