【5月7日 AFP】ニュージーランド北島(North Island)の牧場に長さ200メートル、深さ20メートルの巨大な地割れが現れ、同国の火山学者らが注目している。

 豪雨の後に地割れが現れたのは北島の町ロトルア(Rotorua)近郊の牧場。穴の深さは2階建てバス4台分、長さはサッカーフィールド約2面分に相当する。陥没によって6万年前の火山の噴出物の堆積層が露出した。

 専門家らは地下の石灰岩が長い間、雨によって溶けて、最終的に地面が崩壊した結果、陥没穴ができたとみている。火山学者のブラッド・スコット(Brad Scott)氏は「まさに壮観だ。通常目にするものよりもずっと大きい」と述べた。

 スコット氏によると、この牧場周辺は長い間活動がみられない火山のクレーター部分にあたるという。「底に見えるものは、このクレーターから噴出した6万年前の火山性堆積物だ」と同氏は現地テレビ局に語った。

 牧場関係者によると、地割れは先週、一晩のうちに突然現れ、早朝、牛の世話をしていた従業員の一人が発見した。(c)AFP