【5月7日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2018)第4戦のスペインGPは7日、ヘレス・レーストラック(Jerez Racetrack)でMotoGPクラス決勝が行われ、優勝したレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が年間首位に浮上した。

 モンスター・ヤマハ・テック3(Monster Yamaha Tech3)のヨハン・ザルコ(Johann Zarco、フランス)が5秒差の2位に、チーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のアンドレア・イアンノーネ(Andrea Iannone、イタリア)が8秒差の3位に入った。

 総合順位では70ポイントのマルケスがトップに立ち、58ポイントのザルコが2位に浮上。2戦連続表彰台のイアンノーネも年間4位に順位を上げた。

 レースにはクラッシュが暗い影を落とし、ポールポジションからスタートしたLCRホンダ(LCR Honda MotoGP)のカル・クラッチロー(Cal Crutchlow、英国)の他、ホンダのダニエル・ペドロサ(Dani Pedrosa、スペイン)、ドゥカティ(Ducati Team)のホルヘ・ロレンソ(Jorge Lorenzo、スペイン)、そしてレース前まで年間トップに立っていたアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)という、実力上位の選手たちがリタイアを強いられた。

 ロレンソとドビツィオーゾ、ペドロサは途中まで優勝を争うかに見えたが、2列目でスタートしたマルケスがわずかに前に出た直後、7周を残したターン6で衝突。レースコミッショナーは、どの選手にも過失はなかったという判断を下し、そのまま後続を引き離したマルケスが優勝。クラッシュした3人を抜いていったザルコが2位に入った。

 マルケスは「セカンドローからのスタートで優勝できるとはまったく思っていなかったけど、僕はクレバーだったし攻めていった。長いレースだし、いろいろなケースを頭に入れておかなくちゃいけない」と話した。(c)AFP