【5月7日 AFP】17-18イタリア・セリエAは6日、第36節が行われ、ナポリ(SSC Napoli)が2-2でトリノ(Torino FC)と引き分けたため、ユベントス(Juventus)のリーグ7連覇がほぼ確定した。

 今季残り2節でユベントスとナポリのポイント差は6となっているが、今季の直接対決は1勝1敗のため、ユベントスが連敗しナポリが連勝して勝ち点で並んだとしても、得失点差で大きく上回るユベントスが優勝となる。

 ユベントスは敵地スタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)でのASローマ(AS Roma)戦、もしくは降格がすでに決まっているエラス・ベローナ(Hellas Verona)戦で1ポイントでも獲得すれば文句なしの優勝となる。

 元アルゼンチン代表のレジェンド、ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏が所属した1987年、1990年以来となるリーグ制覇を目指すナポリは、2度リードしたもののトリノに追いつかれた。

 ナポリを率いるマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は「最後までトップを目指して戦った。スクデット(リーグ優勝)はささいなことの積み重ねだということだ」とコメントした。

「ユベントスと互角の戦いをするために持っている力の限りを尽くしたが、客観的に言って彼らの方が大きな戦力を有している。われわれにはこれ以上のことはすることはできなかった」

「最も悔やまれるのがファウジ・グラム(Faouzi Ghoulam)とアルカディウシュ・ミリク(Arkadiusz Milik)のけがだ。これにより貴重な戦力である二人を失った」

 またサッリ監督は、「真のターニングポイント」は、ユベントスが最後の3分間で2ゴールを挙げてインテル(Inter Milan)に逆転勝ちした前節だったと話している。

「4分間でスクデットはわれわれの手からユーベの手に渡ってしまった。そういう瞬間瞬間がシーズンを決める」

 前節フィオレンティーナ(Fiorentina)に敗れた後、アウレリオ・デ・ラウレンティス(Aurelio De Laurentiis)会長はサッリ監督を批判したが、サン・パオロ・スタジアム(San Paolo Stadium)のファンは指揮官を擁護した。ナポリが最後に勝利したのは、2週間前のユベントスとの直接対決となっている。

 前半25分にこの日が31回目の誕生日となったドリース・メルテンス(Dries Mertens)のゴールで先制したナポリは、その後一度は追いつかれたが、後半26分には途中出場のキャプテン、マレク・ハムシク(Marek Hamsik)が自身リーグ通算100得点目をマークして再び勝ち越した。

 しかしナポリは、終了7分前にトリノのロレンツォ・デ・シルヴェストリ(Lorenzo De Silvestri)にヘディングシュートを決められて再度追いつかれ、サッリ監督は失意に沈んだ。

「シーズンをできるだけポジティブに終わらせたいので怒りがこみ上げた。われわれはシーズンを気分良く終わらせなければならない。残りの2試合は非常に重要だ。なぜならクラブの歴代最多勝ち点の記録更新が懸かっているからだ」(c)AFP/Emmeline MOORE