【5月6日 AFP】ロシア各地で5日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に対する抗議デモが行われ、野党指導者のアレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏と同氏の支持者約1600人が拘束された。首都モスクワと第2の都市サンクトペテルブルクでは、警察や政権を支持する活動家らがデモを解散させるため強硬措置を取った。

 4期目を迎えるプーチン大統領の就任式が7日に行われるモスクワでは、プーシキン広場(Pushkin Square)を埋め尽くした群衆を解散させるため、機動隊がデモ参加者を警棒で殴りつけ、地面を引きずって警察車両に放り込んだ。

 また、警察はナワリヌイ氏が姿を現した直後に同氏を拘束した。ほかにも、ナワリヌイ氏の支持者と、デモを妨害する目的で集まったとみられる親政権派活動家の間で乱闘が発生した。

 この日は極東(Far East)やシベリア(Siberia)の両連邦管区を含め、ロシア国内の数十都市でデモが行われ、一部が暴力的に解散に追い込まれた。

 ロシア国内での政治デモ参加者の拘束状況を監視する非政府組織(NGO)「OVDインフォ(OVD-Info)」によると、この日警察に拘束された参加者は26都市で1600人近くに上った。うち700人余りがモスクワ、230人余りがサンクトペテルブルクで拘束された。

 一方、警察は、モスクワのデモ参加者約1500人のうち300人が拘束されたと発表。

 当局によれば、サンクトペテルブルクで拘束された参加者は約200人だった。(c)AFP/Anais LLOBET with Marina KORENEVA in Saint Petersburg