【5月4日 AFP】トヨタ(Toyota)は3日、自動運転車のテストを目的とした新施設の建設について明らかにした。米国に建設予定の新施設では、公道では危険すぎるものを含め、あらゆる道路状況を再現してテストが行われるという。

 声明によると、施設はデトロイト(Detroit)郊外、ミシガン州オタワレイク(Ottawa Lake)に設置されるという。トヨタの米子会社「Toyota Research Institute(TRI)」が建設する。同施設は、トヨタの技術センターからもさほど離れていない。

 TRIのライアン・ユースティス(Ryan Eustice)自動運転技術担当・上級副社長は「自社用のコースを建設することで、ユニークなテスト走行の需要にのっとってコースをデザインでき、迅速な車両性能開発につなげることが可能になる」と述べた。

 また「この新施設によって運転状況をカスタマイズする柔軟性を確保し、技術的限界を押し上げ、衝突することのない、人が運転する自動車に近づけることができる」とも述べた。

 この新施設の敷地面積は約24万平方メートルで、10月に運用開始予定。混雑した都会の道路、滑りやすい路面、出入り口を備えた中央分離帯のある片側2車線の高速道路といった状況を再現するという。

 TRIはプロジェクトの費用について明らかにしていない。(c)AFP