【5月3日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のフェニックス・サンズ(Phoenix Suns)は2日、現在ユタ・ジャズ(Utah Jazz)でアシスタントコーチを務めるセルビア出身のイゴール・ココスコフ(Igor Kokoskov)氏が来季のヘッドコーチ(HC)に就任することを発表した。北米以外の出身者がNBAでHCを務めるのは史上初。

 ココスコフ氏はジャズのシーズンが終了し次第、正式にサンズの指揮官に就任する。ジャズはプレーオフのウエスタンカンファレンス1回戦でオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)を下し、ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)との準決勝に臨んでいる。

 サンズのゼネラルマネジャー(GM)は「イゴールは自身のバスケキャリアを通じて先駆者であり続けてきた人物で、高いレベルでの豊かな指導経験という財産をわれわれの球団にもたらしてくれるだろう」と話した。

「NCAA男子バスケットボール・トーナメント(NCAA Men's Basketball Tournament)でも、NBAでも、米国外のアシスタントコーチの先駆けであり、最近ではスロベニア代表のHCとして2017年の欧州選手権(2017 EuroBasket)を制し、同国に初となる欧州王者のタイトルをもたらした。イゴールのチームは常に選手の成長に重きを置き、クリエイティブなプレースタイルを披露して、そして成功という実績を残している」

 現在46歳のココスコフ氏は、サンズの19代目のHCとなる。ジャズではアシスタントコーチとして3年目のシーズンを送っているが、2000年にリーグ史上初めて米国外のアシスタントコーチに就任して以来、NBAで18年の経験を有している。(c)AFP