【5月3日 AFP】フィンランド西部の群島周辺に広がる海氷が割れ、木製の桟橋の周りにさび色の水がたまり始めた。夏が近づいている兆しだ。

 氷がなくなると、内陸部で暮らす人たちはボスニア湾(Gulf of Bothnia)のメレンクルック群島(Merenkurkku Archipelago)にあるサマーハウスに船で向かう。

 バーサ(Vaasa)沖にあるメレンクルック群島はスウェーデン語ではクバルケン(Kvarken)群島と呼ばれ、2006年に国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録された。自然や野生動物を目当てに、多くの観光客が訪れる。

 数千もの島々からなる景観は主に最後の氷河期に形成された。氷河期後のリバウンド(氷河後退後の地殻上昇)で、今でも地表が100年に約90センチずつ上昇している。(c)AFP