【5月3日 AFP】フェイスブック(Facebook)利用者8700万人のデータを不正使用した疑惑が浮上している英マーケティング分析企業ケンブリッジ・アナリティカ(Cambridge Analytica)は2日、「全業務を直ちに停止する」とともに、英米両国で破産手続きを申請すると発表した。

 同社は声明で、過去数か月にわたり「多数の根拠のない疑惑」をめぐって「中傷」を受けており、これによって同社の事業が甚大な打撃を受けたと主張。「事業継続が不可能になったと判断した」と述べた。

 ケンブリッジ・アナリティカをめぐっては、性格診断アプリを通じて収集したフェイスブック利用者のプロフィール情報を、2016年米大統領選で顧客のドナルド・トランプ(Donald Trump)陣営のため不正使用したとの疑惑が浮上。同社はこの疑惑を強く否定してきた。

 フェイスブックは、最大8700万人分のデータがケンブリッジ・アナリティカに流出した恐れがあるとしている。一方のケンブリッジ社は、フェイスブックのサービス利用規約に違反して取得した利用者関連のデータは削除したと主張している。

 同社は、すでに破産手続きを担当する弁護士を英国で選任しており、米国でも選任する予定だと明らかにした。(c)AFP