【5月3日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)でリバプール(Liverpool FC)に敗れ、決勝進出を逃したASローマ(AS Roma)のモンチ(Monchi)スポーティング・ディレクター(SD)が、同大会でのビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)導入は「必須」だとコメントした。モンチSDは、リバプールとの準決勝で審判団による「信じられない」ミスがあったと話している。

 2日の準決勝第2戦で、ローマは準々決勝のFCバルセロナ(FC Barcelona)戦を思い起こさせる逆襲を見せたが一歩及ばず、試合は4-2で勝利したものの2戦合計スコア6-7で敗退した。ローマは第1戦と第2戦の両方で試合終盤にPKを与えられたが、モンチSDは、VARがあれば決勝へ進出していたのはローマだったと主張している。

「リバプールにはおめでとうと言いたいが、何が起こったかは検証する必要がある。今夜は2個の明白なPKが見逃され、すべてが変わった。第1戦のリバプールのゴールも1点はオフサイドだった。VARの導入は必須だ。最も重要な大会になぜVARがないのか理解に苦しむ」

 欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン(Aleksander Ceferin)会長は、少なくとも来季は欧州カップ戦で映像判定技術を使用しないと話しているが、国際サッカー連盟(FIFA)はこの夏のW杯ロシア大会(2018 World Cup)でVARを使用することを決めている。

 今季のチャンピオンズリーグでは、レアル・マドリード(Real Madrid)対ユベントス(Juventus)の準々決勝第2戦でも、後半ロスタイムにレアルに与えられたPKをめぐってユベントスの守護神ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)が激怒する一幕があったが、モンチSDは、この判定も不当なものだったと考えている。

「今こそ、イタリアサッカー界が声を上げるべきときだ。ユベントスも信じられないミスで敗退に追いやられた。きのうのレアル対バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)戦もそうだった」 (c)AFP